無気力というほどのものではない。
必要があればそれなり以上の集中力でものを考え、こなしている。

しかし。
そこまで必要でない場面では、あまりに無気力なのかもしれない。
二人で暮らした一人の部屋へ。
それだけは変わらない家路を急ぎ。
鍵を持ったままの君が帰ってはいないかと、微かな期待を込めてドアを開ける。
毎日繰り返される孤独の確認作業。

そして僕はまた途方に暮れる。
吸わなくなっていたはずの煙草に手を伸ばし。
二年前に君に贈ったジッポで火をつける。
灰皿ってのは吸殻が溜まり過ぎると火が消しにくいんだね。
知らなかったよ。

期待して。
失望して。
苦しんで。
「そろそろいいんじゃないか?」
もう一人の俺が言う。

4週間。
ほぼ一ヶ月か。
二人で暮らしてた頃に、僕が他に女を作って部屋を出て行ったら。
二人の部屋に残された君は一晩生きていられたかな?
一ヶ月。
よく生きていたと思う。
期待して、期待させられて、また裏切られて。
もういいだろ。
開放されても。
もう許されても。

苛々する。

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K

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